人事評価の最大のメリットは、経営者の成長なのだ!

2018年7月5日

中小企業が「人事評価制度」を導入・運用する最大のメリットは、経営者の成長です。その理由をご紹介しましょう。

人事評価制度の導入を考えるきっかけ

中小企業が人事評価制度の導入を考えるきっかけは様々です。

  • 給与や賞与の決め方で悩んだ時
  • 社員の成長に報いたいと思った時
  • 自分の感覚的評価に限界を感じた時

などなど・・・。

いずれにしても、その本質は「組織のマネジメント」にストレスを感じ、限界を感じた時です。

マネジメントスキルの限界

経営者の皆さんは、認めたくないかもしれませんが、上記は「マネジメント・スキルの限界」が訪れたことを示す現象です。

極端な話ですが、高名な落語家の元には「師匠の弟子にしてください!」と、多くの志望者が集まると聞きます。

あの世界に、ビジネスライクな人事評価制度はないはずです。点数を付けて給料や賞与を決めているとも考えられません。

なぜか?

師匠に絶対的な魅力があるからです。

多少、ブラックであろうが、理不尽な待遇であろうが、それを上回るトップとしての魅力があるので、人事評価なんて不要です。

実は、組織の理想は、そこにあります。

自分を慕って多くの人々が集い、自分から仕事の多くを学び、吸収し、どんどん実力を付けていく。

反対に、付いてこれない者は、クビにしなくても、勝手に行方不明になる。

不祥事をおこせば「解雇」ではなく「破門」とか、別の言い方で道理が通ります。

もし、企業経営もそうであれば、経営者は「労務」で悩むことはないかもしれませんね。

理想は分かるが、現実は?

直視しなければならない大きな現実は・・・

多くの中小企業経営者は、そこまでの魅力がありません。
「弟子にしてください!」なんて動機で通勤してくれている社員なんてほとんどいません。

給与を含む待遇、会社の雰囲気、仕事の内容などを天秤にかけて「ましな会社」を選んで来てくれている人たちです。

残念ながら、それが「現実」です。

その人たちを組織として束ねて、成果を出し続け、みんながずっとメシを食える状態をマネジメントするのが中小企業経営者の仕事です。

人が増えてくると、もう手に負えなくなります。

解決策としての人事評価制度

そこで・・・解決策の一つとして「人事評価」に期待するのです。

最初は、思ったように運用できません。

「人事評価制度」が悪いのではなく、経営者が不慣れであったり、感情的に、そのような形式的な秩序が嫌いであったり・・・。

前を向いてもストレス、後ろを向いてもストレス・・・
前を向くしかない・・・
人事評価の導入期って、みんなそんな感じです。

でも、2~3年続けていると慣れてきます。
いや、慣れたような気がしているだけです。

本当は、経営者の組織マネジメントのスキルが飛躍的に向上しているのです。

経営者としてスキルが上がった瞬間

社員を、身内の期待感で、自分にとって可愛いかそうでないか、自分いとって都合がいいか悪いか、など「自分にとって」という目でしか見ていなかった経営者が、「組織の一員として客観的に事実の積み上げで公平に評価できる視点を持った」ということです。

このように、実は「人事評価」というのは、それにによって、経営者の組織マネジメントのスキルを上げ、つまり、トップのレベルが上がることで、企業が成長する、というロジックなのです。