課題発見力、評価のポイント

2017年8月27日

「基礎スキル」は、年齢や職種、役職に関係なく、全社員に共通して習慣化して欲しいスキルです。
その中の一つ「課題発見力」について、ご紹介しましょう。

課題を発見するチカラ
常に問題意識・課題意識をもつ習慣

すべてのビジネスパーソンに必要不可欠な基礎スキルの一つが「課題発見力」です。
仕事をしながら

  • 「何かおかしいな」
  • 「改善できるんじゃない?」
  • 「もっとイイ方法があるはず」
  • 「*****すべきだと思う」

など、現状を当たり前と思わず、様々な現象に対して「改善すべき課題がある」「改善したい課題がある」と感じるチカラです。
このチカラを持ち、このような意識や行動を習慣化した人材が組織内で増えてくると組織のチカラは格段にアップします。
この「課題発見力」を育む評価基準です。

課題発見力の方程式

様々なビジネススキルを、習慣化するのに有効な手段の一つが「方程式」です。

課題発見力の方程式は

課題=あるべき姿-現状

です。

つまり「あるべき姿」を具体的にイメージし、
「現状」と比較することで、
その「ギャップ」つまり「課題」を明確にする、
ということを表した方程式です。

この方程式でわかるように、
「課題」を発見する、ということは
「あるべき姿」を具体的にイメージすることに他なりません。

評価基準としての「課題発見力」

一般的な5段階評価の場合、課題発見力は、次のようなステップになります。

レベル   チェックポイント  備考
1 理解・納得レベル 課題発見力の必要性・重要性を理解している。   これは「課題を発見しようとする意識」は感じられるが、具体的な行動実績が無い場合の評価レベルです。 意識、行動共に、実績が認められない場合は、残念ながら評価レベルは「0=ゼロ」となります。
2 行動レベル あるべき姿を常にイメージし、課題を発見しようとする行動が認められるが、成果が少ない。  あるべき姿のイメージの正しさや、現状認識の正確性は、問いません。 まずは「課題を発見しようとする意識・行動」を評価します。
3 成果レベル あるべき姿を正しくイメージし、課題を発見し、具体的な成果が見られる。

 
4 習慣レベル あるべき姿を正しくイメージし、課題を発見する意識と行動が習慣化していると認められる事例が多い。  MUST(やらねば=課題を発見しなければ)を超えてWANT(やりたい=課題を発見したい)の意識が認められる。
5 指導レベル 課題発見力を他者に指導している。

 

評価のポイント=アドバイスのヒント

「課題発見力」の評価のキーワードは、方程式です。

「あるべき姿」「現状」が、誤っていると、その答えである「課題」も誤ってしまいます。
つまり・・・

イメージするあるべき姿が正しいか?

「本来、どうあるべきだと思う?」という質問に、
どれだけ具体的に「わかりやすく相手に説明できるか?」で試すことができます。

例えば・・・「残業はどう思う?」
「できることなら、早く帰りたいです」
「年末までに、全員7時で帰社するべきだと思います」
前者は「あいまいな願望」です。それに対して後者は「具体的な目標」として回答しています。

極端な一例ですが、イメージしている「あるべき姿」が、
「願望・希望・夢」なのか?「目標・目的」なのか?
などで見極めることができます。

具体的な意識や行動が伴っていない場合、
この「あるべき姿」のイメージの方法を知らないケースが少なくありません。

「願望や希望」がきっかけで大丈夫。
でも、具体的な「目標や目的」として
説明できるように考えてごらん。

と、声をかけてあげましょう。

正しく現状認識ができているか?

前述の残業を例にとれば
前者「みんないつも毎日遅くまで残業していると思います。」
後者「日常は、ほとんど平時ですが、月末は、2~3時間の残業が発生しています。」
と、「感覚・感情」で捉えているか「事実」で捉えているか、の違いです。

現状に満足する、ってどういうことかを教える

「現状に満足する」とは、どいういうことか?

「現状」と「あるべき姿」にギャップが、ない、少ない、という状態です。

「まあまあ美味しいカレーを食べたい」
「メチャクチャ美味しいカレーを食べたい」

目の前にあるカレーが「まあまあ美味しいカレー」の場合、
前者はギャップが無いので、文句を言わず、そのカレーを食べます。
後者はギャップが生じているので、不満足なはずです。

前者のカレーは進化しません。
しかし、後者のカレーは、ギャップ=課題があるから、改善=課題解決が始まります。

つまり「課題発見」が少ない場合、現状に満足していることが多い状態です。
現状に不満足で、さらに高いレベルを目指すと、ギャップが多くなり、課題をより多く発見することになるのです。

会社が成長するためには、
常に「高いレベルのあるべき姿」をイメージし、
より多くの課題を発見することが大切
なんだ。

ということを是非教えてあげてください。